悪魔の杖 4本目
いつものように堤防先端で朝日を眺め、いつものようにルアーを投げること数投。
ゴン!
おっ?
しばし反応が無いが、引くと重さがあり、まもなくグゴゴ・・・。
・・・ああ、またですかそうですか。
しかしこの悪魔の杖ことヤガラさん、どうしてこうも頻繁に釣れるのか。
というか、高確率でコイツが釣れる釣り方は把握していて、違う釣り方をしているつもりなのだが、それでもこうしてたまに釣れてくる。
まあ実はそれなりに旨いので、持ち帰って刺身や吸い物に化けてくれるのだが、結構頻繁に釣れてくるため、すっかりヤガラ捌きプロになってしまったぞ。
妙な形の魚だが、一度ヤツの体の構造をしっかり把握してしまえば、何の逡巡もなくきれいに下すことができる。
ただ、いかんせん体長の1/3以上がアタマなんでである、たいてい1メートル位はあるので、優に30センチ以上がアタマ。
ウチでは、魚を捌いて出る生ゴミは冷凍しておいて、入れ物が一杯になったら海に戻すというか捨てるのだが、アタマが入れ物に収まらんので非常に厄介である。
ところで屋久島の人達は、このヤガラをほとんど食さないようだ。
以前、堤防で話したおっちゃんに聞いたところ、ヌルヌルするのと、何よりも見た目がダメらしい。
まあ見た目は凄まじくユニークですわな、確かに。
ただ、食うとなかなか旨いとは聞いたことがあるらしく、料理されて出されるなら一度食べてみたい、だそうだ。
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