魚はいるか



釣れん、実に釣れん!
ここ数日、というか前回の台風が過ぎてから、実に全くダメである。

まあゴンベたん等、小物は釣ろうと思えばほぼ間違くなく釣れるのだが、主目標である「50センチ以上の青物」というのが釣れない。
やはり堤防はでかい魚影が少ないのかなあ、と考えながら堤防先端に向かって歩いていたら、堤防脇に大きな魚の影が。

ロウニンアジだ、2匹いる。
英語では Giant trevally 、通称GT。
屋久島でも、釣りをする人はたいていGTと呼ぶ。
大きいと150cm・50kg以上になり、泳いでいる奴等はそこまでは大きくなかったが、それでも優に1mは超えている。
そんなのが2匹、堤防のすぐ下を悠々と泳いでいた。

おおお、でけえ!
こんなん掛かっちゃったらどうするんだよ!?

とか考えながらも、興味本位でルアーを投げてみる、掛かったとしても絶対に上げられないのに。
しかしGTは鼻もひっかけず、やがて悠々と沖の方へ泳いで行った。
いつか、奴等とやりあう日が来るんだろうか。


堤防の先では、ウキ釣りのおっちゃんが竿を2本出していた。
少し離れたところで違う方向へ投げていたのだが、しばらくしておっちゃんの竿が大きく曲がっているのに気付き、見に行ってみた。

おお? カスミアジじゃねーか! しかもでかい!
おっちゃんは「こりゃあ4キロくらいあるかな?」とか言いながら魚を寄せ、竿を立てつつロープの先にゴツい鈎針を付けたものを海面に垂らし、
「もう少し弱らせたら、これで魚ひっかけてくれ」
と私にロープを渡した。
ほえ?

しばらくして魚は観念したらしく、おとなしくなる。
下を覗き込み、鉤を魚に近付けるが、堤防は高い上に鈎針はブラブラしているしで、思ったよりも難しい。
それでも何とか魚に近付けると、おっちゃんが、
「よし、そっちに寄せるぞー」
と、いざ寄せようとしたら、魚が針から外れた。

私:「あっ」
おっちゃん:「あっ」
魚:「あっ」

カスミアジは、最初は力なく漂っていたが、やがて深くへ潜っていった。
おっちゃんは、針がちゃんと掛かってなかったんだなー、と言いながら、別段そんなに悔しくもなさそうだったが、それにしてもでかかったなあのカスミアジ。
あんなのを釣りたいものだ。

その後は特にアタリもなく撤収。

とにかく、堤防にもちゃんとでかい魚はいるということが、否応なく確認できてしまった。
あとは多少の運と、やはり腕なのか。

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