ロウニンアジ釣れましたっさー!



やっと波が収まり、釣りに行ける。
実は昨日の午後に近所の磯に様子を見に行ってはみたのだが、予想以上にヤバそうだったので引き返した。

今朝はやっと波が収まり、日の出と同時に湯泊港へ、今度は予想以上に波が無いが、なんだか釣れそうな感じのする海である、オボソ(スマ)の1匹位釣れんかな。

っしゃー、と、とりあえず弓角を投げてみるもスカ。
早々にジグに替えて1投目、カウントダウン2で表層を引いてみると早速ガツン!
おおっ? ・・・と思ったら魚体が見えた、細長え。ダツである。

仕方なく寄せようとすると、しばらくしてテンションが消えた、というかルアーの重さまで消えたorz
歯でリーダーが切られジグを持って行かれた、今のリーダーはナイロン8号を5メートル程だが、ダツの歯にはもたないか。

改めてジグをセットして再開すると、キャストの度にコツンコツンとアタリがあるが乗らない、やはりダツだろう・・・と思ってたら乗った、暴れてジャンプ、案の定ダツ。
あーもう仕方ないな、と寄せようとすると、またテンションが消え、ルアーも消えたあああ!
もちろん私のテンションだって下がりまくって消え失せたさ!

ぶーたれながら、腹減ったので帰宅。
こりゃあリーダーを先端部分だけでもフロロ12号にするか、と運転しながら思案。


朝食後、ヨメがチビ共と掃除を始めたので、逃げるように近所の磯にイカ釣りへ。
昼飯食べてから午後の干潮前に貝採り兼ねて行こうと思っていたのだが、私は掃除機の音が大の苦手なので、とりあえず緊急避難。
イカは不在だったようだ。


昼食後、貝採り道具とタックルを抱えて再度磯へ。
潮が引き切るまでは貝採り、長靴の中まで濡らしながらトコブシやら好物の巻貝を結構採った。
帰り際にジンガサも少し引っぺがして行くことにして、頃合いを見計らって磯の先端部へ。

風はほとんど無いが少しだけうねりがあり、たまに結構波が来るが、潮が引いているので今は大丈夫。
ただ潮が満ちて来たら危ないかも知れない、せいぜい1時間位がいいところだな、と考えてキャスト開始、お約束の弓角でのスタートだがスカ、早々とジグに変更。

遠目に投げて中層までを一通り探ってみるがアタリ無し。
うーむ、青物はいないのか?

仕方ないので底の方を攻めるべく、昨日作った「根魚スペシャル」をセット。
根掛かり防止を考えて1本のラインにネムリバリを2連にしてタコベイトを装着したアシストフックを、60gの安物ジグに付けたものである。
アシストフックのラインは、2.5号のPEの切れ端を4本撚りにしたもので、まあ試作品である、こういう変なものを色々試すのも釣りの楽しみのひとつだ。

さて、把握している根や深みを右方向から順に攻めてみる、が反応なし・・・あれー?
そうこうしている内に、波が少し高い所まで来るようになってきた、ぼちぼち撤収かなー、と考え、最後のポイント、左方向の足元すぐの深みを探るべく10メートル程のちょい投げ。
底を取って軽くジャーク、チョンチョンでもう一回大き目にジャーク・・・ガツン!

ほえ、根掛かりか?

・・・ギュッ、ギュイィィィィーーーーーーー!

ワンテンポ遅れで安リールのドラグが悲鳴を上げ、とんでもない重さの魚が走り始めた!
竿が一気に倒されそうになり、慌てて踏ん張り竿を立てるが、立てた分だけ竿が曲がっただけで、どんどんラインが出されていく。

「んおおおおおおおおおおおおおおお、なんだコイツぁああ?」

マジで叫んだ。

未知の引きである、80センチのツムブリとかそういうレベルじゃない、トルクがとんでもないのだ。
でかい底物かカンパチが掛かることを考えて、そいつらをとにかく手早く底から引っぺがすべくドラグは相当きつめに締めてあったのだが、何事も無いかのように糸を出して行く、何だコイツ!?
MHのロッドが、初めて文字通りに「つ」の字に曲がり、折れるんじゃないかと心配になる、ラインは、リーダーは、フックはもつのか!?

リールが嫌な音を立て続け、ラインも出続ける。
ラインはPEの2.5号だが、もういつ切れても不思議ではない気がする、しかもこのライン、PE同士の結束部分が一カ所ある・・・まあ色々研究したので強度はあまり落ちていないと思う(分断結束・自己流)が、不安じゃないと言えば大嘘だ。
リーダーとのFGノットは絶対に抜けない自信があるが、フックはあまり強くない、あとスナップとかも大丈夫か?

ロッドは結構粘ってくれるようなのでドラグを締め増しという名のほとんど締め切りにすると、しばらくして走りが鈍った・・・が、巻ける程ではない。
そのまま竿を立て続けてテンションを維持し、向こうの出方を1分近く待つ・・・と、ゆっくりと右に行った!
重さはとんでもないがスピードはない、ゆっくり右に向かっているが平行移動だ、素早く竿を下げて下げた分だけ巻き、再び竿をぐーっと立てると、僅かだが寄せられる、よし!
一度にほんの数十センチずつ、未体験のスローでヘビーなポンピングを開始。

緩慢だが重厚なポンピングを繰り返し、少しずつ浮かせる・・・いつどこに破綻が来るのかにビビりながら、とにかく少しずつ浮かせ続けた。
かなりの時間を掛け、やがて中層から上層の方へ上がって来たが、ここで大きな障害が待っている、波と根ズレである・・・どうしても擦りそうな場所が一カ所あるが、幸いにもこうした場合を考えて、リーダーは5メートル程とかなり長めに取ってある。
一度、引き波ではっきりとリーダーが根に当たったのでさっとドラグを少し緩めて波に任せ、一カ所に大きな傷が入らないようにしてやり過ごし、寄せ波を利用して再びドラグを締めて難所を抜くと、やがてギラリと魚体が岩陰から姿を見せた。

でかいハタの類かカンパチ、もしかしたらカスミアジじゃないかと思っていたが、見えた魚体はハタの類ではない、ではカンパチか?
・・・いや違う! なんとGTである、この時期にまだいたのか!

GTとしては大きくは無いのだろうが、それでもざっと70センチ以上はあり、体高があるのでとにかく重い。
観念したのか、ゆっくりと引かれるままに岸近くへ寄って来るが、どうやってランディングするか?
ギャフは持って来ているが、大潮の干潮で海面が遠い上に足場が悪く、おまけに潮が上げに転じて波が高くなって来ており、既に左の一段低い所には定期的に波が入っていて、ギャフが届く位置まで下りて行くのは結構真剣に命掛けである。

逡巡する間にも波が寄せて来た、結構大きな波である、さっきからの様子だと、左の窪みには結構な量の水が流れ込むだろう。
咄嗟の判断、よっしゃ、あの波に乗せて一気に引き上げちゃる!

GT(ロウニンアジ) 覚悟を決めて竿を左に寝せて魚の頭をこちらに向かせてラインのたるみを取り、水面を滑らせるように寄せ波に乗せ、勢いを付けて一気にサーフィンジャパン!
引き波に持って行かれないよう、ダッシュでラインを巻いてポジションキープ、波が引いた後には見事GTが天地逆さまに上陸を果たしていた。

「いよっしゃあああ!」(叫)


見るとリーダーはガリガリで、2本のフックの内1本は伸びた挙句に折れていた。
いやあしかしまあ、本当に色々とツイていたわい!

そもそも3本作った根魚スペシャル、2本針はこれ1つだったのだ、そして最初の段階では2本共が掛かっていて、途中で根本側の1本は折れたのだろうが、先の方の1本が最後まで持ち堪えてくれた。
昼食後にPEをチェックしたら何だか怪しい部分があり、気のせいかもしれないが気分が悪いので途中の結束部分から先を巻き直し、その時リーダーをフロロ12号1メートルにするかナイロン8号5メートルのままにするかをしばし悩んで、今日は対根ズレ重視で後者を選び、スナップもその時に新品に替えていたのだ。

PEを巻き直していなかったらもたなかった気がするし、PEの結束部分は改良型ノットでの結束になっていたし、リーダーをフロロ12号1メートル位にしていたらPE部分が根ズレしてプッツンだっただろう。
ちょい投げで掛かったのも幸いだった、飛ばして掛かっていたら、ラインを最後まで出されてプッツンだった可能性が高い。
足場の高い堤防だったら上げられなかった気がするし、重さと波とでコントロールできなかったため浮いてきた場所は運任せだった上、しかし波が無かったらこうはすんなりランディングできなかったはずだ。
そして同じ条件でも、これ以上のサイズだったら上げられなかっただろう・・・いやはや、偶然というのは恐ろしいものである。


まあとにかく、GT釣れちゃったよ!




その後、首を折って血抜きをし、内臓を処理して持って帰ったのだが、魚はデカけりゃいいもんじゃないと思い知った。

重い。でかい。
磯の中でも足場が最悪なここ(バンジョ)を、こんな大荷物抱えて歩くのはかなり大変だった。
そしてその後の崖上りも本当に大変だった、まあ主には魚体が服に触れないようにしたためなのだが。
捌くのも大変で、横は当然ながら縦までまな板に収まらず、骨はゴツいし、小一時間を要した。
冷蔵庫の中が占領され、慌てて庫内を整理したりで余計に大変だった。
そして食い切るのも大変そうである。

なおヨメさんは、シンクに無造作にドカンと置かれたGTを見て、何だかシュールだと大爆笑していたw
更に、まな板に置いたらまな板が見えないと呆れて苦笑していた。


そうそう、帰宅後測ったところ、体長は75センチだった。
重さは不明だが恐らく7キロ位、たぶんもう少し重いかと。
捌いてみると、身に物凄く脂が乗っていてこってりコテコテ、腹腔内にも脂肪が詰まっていてパンパンだった、こんなにも脂の乗る魚なのかとビックリである。

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