最悪のシナリオ



​朝起きると、ヨメがコーヒーを差し出しながら、鬼塚ファームの直売所へ行って野菜を買って来いと仰られた。​

ううむ、あそこが開くのは6時半頃なので、釣りは出遅れである・・・が、まあいいかー、で、のんびりと朝飯(第1回)を食べ、まず買い物に。
野菜を買って一端家に戻り、尾之間のJRホテル下に行こうと再び家を出るが、思い直して近所の磯(バンジョ)へ行くことにする。
といのも、最近なんだか山ノ瀬などの大磯よりも、小磯の方に地元の人が入っているようなので、近場で試してみようかなー、と。

車を停めて崖を下り、少々波があるので先端は敬遠し、東側の岬の基部に行ってみる、ここは西風にやたら強く、足場も良い上に割と行き易いというなかなか便利な場所なのだ・・・あんまり釣れないんだけどさ。

まあとにかく目当ての場所に着き、とりあえずミノーで探ってみることにする・・・3つあったミノーは、昨日と一昨日で2つロストしてしまい、最後の1つである。
しかししばらく使ってみた感想として、ミノーって釣れるんですなー、ちょっとビックリでございましたわー。

さて、ミノーを付けて左方向から適当にキャストする・・・が、ダメだ投げにくいし飛ばない。

実は今日は、リーダーにフロロ12号を1メートル半程にしてあったりする。
私の普段のタックルは、ラインがPE2.5、リーダーにはナイロン8号を6メートル程、FGノットで繋いでいるのだが、一昨日の朝、湯泊港で何か歯の鋭いデカい魚にリーダーを切られたので、フロロ12にしてみたのだ。
ナイロン8は比較的しなやかで、あまり違和感なく投げられる、元々私がガキの頃はナイロンしか無かったので馴染みもあるし、あの弾力も個人的にはいい感じ。

対してフロロ12は固くて投げにくいので当然長さも短めにしたのだが、今朝は急な思い付きで磯に来てしまったものの、投げる時にリーダー部全てを垂らすと背後の岩に当たってしまうので、リーダーがある程度ガイドの中を通った状態で投げざるを得ず、しかしそうすると投げにくい、というわけである。

バンジョ東側基部 それでも何とかごまかしつつ少しずつ右方向へ探っていく。
右側手前足元には海中から岩が顔を出していて非常に邪魔で、寄せる時には気を付けないと根ズレでやられてしまう。
なのでここではなるべく沖の方で弱らせてから寄せる、というのが必要条件になるが、まあそんなに大きな魚でなければ、右に走らせずに一気に寄せれば何とかなる、それ用にドラグもガチガチに締め込んである。
それに岩はそんなに背が高いわけでもないので、余程足元で潜られなければ、竿を立てて岩の上をラインをまたがせることもできる。

しかし。

4投目、前方やや右側、巻き終わりの足元近く、例の邪魔な岩の横あたり、あー反応なかったなーと思っていたら。


ゴツッ!

ウホ? なんか来たか?
フッキングを入れた次の瞬間。
ギュイン!


うぼあー!?

いきなり強烈な引きが始まった、反射的に竿を立てたが、不意の一気の引きで一瞬足が滑り転びそうになった、昨夜まで雨が降っていたので足元がまだ濡れていて滑りやすいのだ。


ジイイーーーーーーー!

バランスを崩した隙に、フックオンしたクリーチャーが、ガチガチに締めてあるはずのドラグから一気にラインを引き出して潜っていく!

やばいやばいやばい!

慌てて体勢を立て直し、とにかく左手でスプールを抑えてラインを止め、そのまま思い切り竿を立て魚の引きに対抗!
重いしパワーもあるがとりあえずは拮抗した・・・ラインはパツパツに張り詰めているが、PE2.5が切られるほどのモンスターでは無いようだ・・・5キロ位だろうか?
しかしスプールを抑えて辛うじて止めているわけで、このままでは当然ながら巻けない、そもそも今離したら確実にラインを出される。
作戦としては、このまま竿を立てながら1歩下がって、少しでも浮いてきたら前に出て素早く巻いて、再びスプールを抑えつつ下がって浮かせて、を繰り返すしか無い。
覚悟を決めて、強く竿を立てながら1歩下がる・・・浮けえええ!

・・・しかしほとんど浮かない!
手元には断続的にゴンゴンと頭を振るような振動が伝わっている、ファイトは始まったばかりだが、早くも膠着状態。
それでもまあ、ラインが切れるかフックアウトするかしなければ、いずれは弱って上がって来るはずだ。

慌ててもしょうがない、落ち着いてしばし根比べ・・・と思った次の瞬間。


魚「・・・界王拳!」


グゴン!

私「あふんっ!?」


うごあー、更に大幅にトルクを増して来やがった!?
竿が一気に引き込まれて「つ」の字になり、こちらも力まかせに竿を立てる、他に何もできる余地が無い!
しかしそこで、想定された中で最悪の事態が起こる・・・魚がそのパワーのまま、あの右の岩の方へ走り始めたのだ。
慌てて左に引くが魚は右に行こうとする、物凄いトルクである、スプールを抑えながらラインとロッドを心配しつつも左に思い切り引くが、全く浮いて来ない。
今はラインは出ていないが、最初の段階で出された分だけ潜られてしまっているのだ、このまま右に行かれたらいずれ根に当たる!

ラインは巻けない、浮かせられない、止められない、しかし魚は右に行く!
うおおラインが岩に当たる・・・よりにもよって、今日に限って、リーダーは1メートルちょっとしか付けていない・・・しかしどうにもできん!

グ・・・ゾリッ・・・

嫌な感触が伝わり、数秒後、テンションが消えた。


・・・やられた・・・orz


しかも3日連続でミノーをロスト! \(^o^)/

ラインを巻いてみると、案の定、PEが根ズレで切れていた。
今日に限ってのラインシステム、魚の掛かった場所、サイズ、体勢を崩した数秒の隙にラインを出されてその分潜られ、体力のあるデカブツを止められず、やり取りの余地無く要注意と判っていた根に入られて、リーダーが短いためにPEが根ズレ・・・最悪の組み合わせが現実になってもうた。
カンパチ、だったのかな、やっぱり。
とにかくだ、もう絶対に短いリーダーは使わない!
・・・と心に決めつつも、戦意を喪失して帰って朝飯(第2回)を食い、一旦フテ寝。


その後、仕事の合間に、8号ナイロンと12号の強い結びを研究。
何度かの試行錯誤の末、5キロ以上あるダイニングチェアを吊り上げてビヨンビヨンしても切れず、なおかつ結び目の小さなオリジナルノットを考案。
ナイロン8号を6メートル、先端部にフロロ12号を60センチほど繋いたリーダーを作り、実装した・・・今後はこれでいくぜ!

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